「Webを支える技術 -HTTP、URI、HTML、そしてREST」

本日発売になりトークセッションも行われたこの本ですが、ご縁があってレビュアをさせていただきました。

第1部のものすごく濃いWeb概論、第2〜4部ではWeb構成要素の詳しい解説と、もうこれだけでお腹いっぱいの内容なのですが、個人的一番好きなのは第5部です。シンプルな題材ですが、CRUD可能なWebサービスAPIを実際に設計していくケーススタディな構成になっていて、こういう場面ではこういうステータスコードを使うといった具体的TIPSが気を抜くと見逃しそうな勢いで書かれています。

この設計指針を示した部分からは、「WebサービスとWebAPIを分けて考えない」という著者の強い想いを感じるとともに、著者の今までの知見と経験で作り上げた設計指針を伺い知る事ができ、いわゆるRESTfulな設計の参考として必読です。

t_wadaさんも書かれていますが、私も本書はこれからの定番本の1つになるものだと思っています。ここ数年ほど、会社の部署の新人や初めてWeb開発に携わる人に、まさしく本書の内容をかいつまんだ感じの資料で説明する機会がよくあったのですが、今度から「これ読め」で済ませようかと思います。

ありがたいことに献本いただきましたので、週末にあらためて読み返したいと思います。あと筆ペンでサインください。